原文:The Pricing Secret: What Embedded Analytics Vendors Won’t Tell You
Casey McGuigan/翻訳:インフラジスティックス・ジャパン
ソフトウェアにデータ分析機能を追加することを検討する際、自社で1から構築するよりも、すでに確率された組み込み分析のソリューションを購入する選択をする企業が増えています。価格は組み込み分析のベンダーを選ぶ際にもっとも重要なポイントのひとつです。
しかしながら、組み込み分析の分野では、明瞭で透明性のある価格モデルが提示されているパターンはほどんどありません。多くの組み込み分析ベンダーはデータ使用量やユーザー数など、予測が難しい数値に基づいてコストを請求しています。その点に関して疑問を持ったことがある方も多いと思います。
多くの組み込み分析のベンダーは、価格を明瞭化せず、「カスタマイズ」された価格設定を行うことで顧客が支払う価格が最大化されるような戦略をとっています。それを実現するための価格モデルが前述したような課金モデルです。
このような料金体系は、長期的にみると、利用者が増えた時にコストの大幅増に繋がり、不利になることが多くあります。
別の手法として、組み込み分析のベンダーが価格を提示する前に、組み込み先のアプリケーションの価格と会社の収益源を確認してくるパターンがあります。組み込み先のビジネスの規模に応じて「カスタマイズ」された価格設定は、ソフトウェアベンダーへの提示価格を最大化する一方で、組み込み分析ベンダーの利益を最大化するために考案された価格戦略といえます。
組み込み分析の価格 – ユーザー課金モデル
ユーザー課金モデルは利用ユーザー規模が小さいうちは上手くいきますが、企業が成長をするにつれて問題となってきます。
ユーザー課金モデルでは、企業は利用ユーザーの異なるタイプを理解する必要があります。ユーザーは分析結果を視認するだけの「視聴者」かもしれませんし、分析結果の編集なども行うパワーユーザーかもしれません。一般的に「視聴者」ユーザーは人数が多いが必要とする機能は少なく、パワーユーザーはその逆となります。それらのユーザー比率の想定をベンダー導入前に導くことは困難であるため、企業は過度に高い見積もりを受け取ることがあります。
結論として、ホワイトラベルやOEMの組み込み分析ソリューションを探している企業は、ユーザー課金モデルのベンダーは避けるべきだと言えます。
組み込み分析の価格 – 従量課金モデル
従量課金モデルは、使用量、つまりダッシュボードやデータ視覚化が表示された回数に基づいた課金モデルです。従量課金モデルには、ユーザー課金モデルが持つ欠点と同じものが多くありますが、より複雑さは増します。例えば、Microsoft Power BIでは、vCoreとRAMの数を基準とした異なるノードタイプから選ぶ、複雑な価格計算を採用しています。
従量課金モデルは、ソフトウェアベンダーを「規模の経済」の恩恵から遠ざけます。アプリケーションの使用量増加によるメリットは、使用量に応じた高い利用料金という形で、組み込み分析のベンダーに還元されてしまうことになります。
これらどちらの価格モデルにおいても、未知のコスト増加リスクが極めて高い状態となります。また、どちらのモデルも、エンドユーザーが接続するデータのデータソースの種類や数によって、さらに追加コストが発生するような料金オプションを持っている場合もあります。

組み込み分析ソリューションの価格モデルの比較
これまで説明したように、アプリケーションに統合する組み込み分析ソリューションを検討する際には、上記のような価格モデルについて慎重になる必要があります。
幸いなことに、すべての組み込み分析ベンダーが上記の価格モデルしか提供していないというわけではなく、検討ポイントをしっかり押さえることで、ビジネスにあった最適なソリューションを見つけることができます。
第一に、そのソリューションにどれだけのコストがかかるのかを前もって知っておく必要があります。つまり、組み込み先のソフトウェアの売上が増加してもコストが上昇しない、100%透明性のある価格モデルを探すということです。端的に言えば、サプライズや隠れた料金オプション、従量課金、ユーザー課金がない固定価格である、ということです。
多くの組み込み分析ベンダーは、はじめのうちはコストに関する質問をかわそうとするため、費用構造を明らかにするまでに何度もミーティングを重ねる必要があります。コストに関する問題は、そもそも組み込み分析ソリューションを利用するのか、自社で分析機能を開発するかといった選択(「作るか、買うか」)を含め、あらゆる計画のプロセスにおいて最も重要であるにも関わらず、このような対応をされることは適正ではありません。ベンダーに以下のような質問をしてみてください。
- ソリューションのトータルの費用(導入、トレーニング、サポート、その他の費用を含む)はいくらですか?
- 未公表のコストはありますか?
- 従量課金モデルやユーザー課金モデルを採用していますか?
- このソリューションは、ローカルまたはクラウドへホスティング用に、WindowsまたはLinuxのコンテナ上に展開できますか?
組み込み分析のソリューションを検討する際に、透明性がなく、予測不可能で複雑な価格モデルを甘んじて受け入れる必要はないはずです。組み込み分析のベンダーは、「作るか、買うか」の判断を複雑化せず、簡易にすべきだと思います。
Revealのご紹介 – シンプルで透明性の高い、予測可能な価格設定
インフラジスティックスのひとつのゴールは、開発者様に対して「作るか、買うか」の判断を容易にする、ということです。そのため、我々の組み込み分析ソリューションは以下のようなシンプルな価格設定を採用しています。
- 従量課金モデルやユーザー課金モデルではありません。一定の料金で制限なく利用可能な「食べ放題」式です。このためRevealの価格は、現在および将来にわたって100%予測可能です。
- また、お客様のソフトウェアの継続的な成長と成功に沿って、組み込み分析ソリューションの料金を引き上げるようなペナルティを課したくありません。そのため、Revealの価格設定は、データ使用量に基づく段階的なものなどではなく、上限が設定されています。例えばソフトウェアの利用ユーザー数が増えても追加のコストは発生しません。
- また、Revealには隠れた料金オプションなどはありません。例えば、データコネクタはすべて無料で提供されます。
私たちの目標は、すべてのお客様に対して、長期にわたって価値あるパートナーであり続けることです。今すぐお見積もりをご依頼いただき、お客様の組み込み分析ソリューションに適した価格をご確認ください。